プロジェクト対談

1+1+1=3では意味がない。「ワークスデザイン」という新たな世界観を創出し、社会に大きな価値をもたらすチャレンジを。

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パーソルワークスデザインは2018年10月、パーソルグループでアウトソーシング事業を専門に手がけていた旧日本アイデックス、旧ハウコム、旧テンプスタッフ・ライフサポートの3社が統合して誕生しました。その背景と目的について、統合に関わった経営陣と管理者が語ります。

Member Profile

  • 平林 由義
    パーソルワークスデザイン株式会社
    代表取締役社長
  • 吉田 英治
    パーソルワークスデザイン株式会社
    代表取締役副社長
  • 吉野 基
    パーソルテンプスタッフ株式会社
    BPO領域統括部 部長

3社が一緒になることで、きっと大きな化学反応が起きる。

平林 パーソルワークスデザインの3社統合は、統合する1年半ほど前から検討を始めました。当時、我々3人を含む会社の経営陣、およびパーソルグループの経営陣を中心としたプロジェクトを組成し議論を進めましたが、3社が一つになることの意義は当時からみなが認識していました。

吉田 3社が手がけるサービスは同じアウトソーシングでも分野が異なっています。旧日本アイデックスは事務領域のBPOサービスが主力、旧ハウコムはIT領域のヘルプデスクやコールセンターが強み。一方で旧テンプスタッフ・ライフサポートは健康診断の実施支援などヘルスケア領域を専門としていて、統合すればお客様に提供できるサービスの幅が大きく広がるのではないかと感じていました。

平林 そう。組織機能やバックオフィスにおけるアウトソーシング領域を幅広く担えるサービスメニューが揃い、その上にテンプスタッフ・ライフサポートが展開するヘルスケアの新しいサービスも加わる。3社が一つになることで、世の中に新しいビジネスを打ち出せる、そう確信できたことが統合を決断した一番の理由でしたね。

吉野 私は3社の株主にあたるパーソルテンプスタッフのBPO事業を統括する立場にあり、グループ内のアウトソーシング事業の再編を推進する中で、この統合プロジェクトに参加しました。よくあるケースとして、こうした企業統合はなかなか相互理解が図れず、うまくいかないことが多いのも事実ですが、今回それぞれ特徴のある3社が統合することで、何か大きな化学反応が起きそうな期待がありましたね。

平林 そのようなケースが予測されるからこそ、まず3社を統合する上では「ビジョン」や「ミッション」を明確にし、共有認識を持たなければならないと考えていました。そして半年ほどの期間を費やし、我々は何のために一緒になり、どこを目指していくのか、その意義や目的をみなでしっかりと共有したのです。パーソルグループを統括するホールディングスの事業方針だけではなく、各社がさらに発展していくために自ら一緒になることを選び、本当に価値のあるチャレンジなんだということを3社の全社員やクライアントの皆様にきちんと理解してもらうことが、統合を成功させる重要な鍵であると感じていましたね。

新社名にはこだわった。それは我々の世界観を定義する言葉だから。

吉田 実は統合プロジェクトに臨む前、ちょっと心配していたことがありました。各社の歴史の中で築かれたそれぞれの文化や風土がある中で、一緒になった後にうまく融合できるのだろうか?と。でも、プロジェクトで議論を進める過程で、3社の社員の気質は似ていると感じたんですね。アウトソーシングの運用現場でお客様のために何ができるかを一生懸命考え、仕事に誠実に向き合う社員が多い。また、お客様からの「ありがとう」を大切にしたいという精神も共通していた。これは統合する上でとても幸運だったと思いますし、みな同じような思想を持っていたからこそ、ビジョンやミッションを策定する上でスムーズに運んだように思います。

吉野 「パーソルワークスデザイン」という社名にも、お二方はこだわられていましたよね。

吉田 ええ。新会社を設立する際、事業やサービスを表す社名にするケースが多いかと思います。我々の場合だと、「アウトソーシング」や「BPO」などを選定しがちですが、これは使いたくなかった。世間では、まだアウトソーシングというとお客様の業務代行というイメージがあります。でも我々が目指しているのは、お客様から依頼された業務をただ遂行するだけではありません。お客様のニーズに応える業務を、我々自身でデザインして提供していきたい。そういった意志も込めて、「パーソルワークスデザイン」という社名にしたいと考えたのです。また「ワークスデザイン」という言葉を、これからの世の中で従来のアウトソーシングに代わる代名詞にしたいという大きな野望も抱いていました。

吉野 新社名を決める上で、パーソルグループの経営会議で承認を得なければならないのですが、やはり「アウトソーシング」や「BPO」を入れた方が分かりやすいのではないかとの意見も出ていました。しかし、平林さんと吉田さんが諦めずに想いを伝えて、この社名を勝ち取った。それはこの統合プロジェクトにおいて、とても大きかったと思います。

平林 この新社名は我々の世界観、サービスを表すものだったので、絶対に譲れませんでしたね。

統合のシナジーを生み出すのはこれから。多くのチャレンジを行っていきたい。

吉田 こうして3社が統合されて「パーソルワークスデザイン」が生まれたわけですが、これまで3社が蓄積してきたナレッジの提供や、さらにAIなどのテクノロジーを活用した課題解決など、一緒になったことで提供できるソリューションの幅が大きく広がり、お客様からも大きな期待を寄せられていると感じています。1+1+1が3になるだけでは意味がない。3社の強みを掛け合わせることで、もっと大きな価値を創り出していかなければならないと思っています。

平林 その通り。一方で、まだまだ足し算にしかなっていない現状でもあるので、もっと挑戦しなければいけないことが沢山あると思っています。例えばテクノロジーの活用に関しても、いまやビジネスとITは切り離せない時代になっている。現場の皆さんが業務をデザインして運用する中で気づきを得、考え、そして発想を繰り返しながら、自分たちの手で最適なシステムを創り上げていってほしい。そうしたユーザー視点で、本当に使える「ものづくり」の機能も社内で強化していきたいと考えています。現在は、新たな研究開発を進めながら、新サービスの創出も進行中です。こうしたチャレンジをもっとスピード感を持って繰り広げていかなければならない。統合後の組織に刺激を与え、会社をさらに盛り上げていきたいですね。

吉野 パーソルワークスデザインは、パーソルグループの中でも極めて特徴的な企業ですよね。ビジョンやミッションも明確で、これからの社会で注目されるであろう「ワークスデザイン」の領域で、今までにないサービスを生み出せる可能性を大いに秘めており、グループ全体に影響を与えていく存在になってほしいと感じています。

吉田 「ワークスデザイン」というビジョンは社内にも向けられていて、ここで働く誰もが自分自身のキャリアを「ワークスデザイン」して活躍できるような、そんな環境を経営者としても作っていきたいですね。

平林 我々の事業はお客様に誠実に向き合う姿勢がベースですが、その上で新しいことにチャレンジすることを楽しめる人にぜひ仲間になっていただきたいですね。今まで経験のないことにもワクワクしながら取り組める、そんな方と共にこのパーソルワークスデザインを、「社会にとって無くてはならない会社」にしていきたいと思っています。

  • 所属部署・掲載内容は取材当時のものです。