「困っていたら手を差し伸べてくれる人がたくさんいる」。だから未経験でも安心してはたらける。
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ヘルスケア
「やりたかった仕事を労働環境が原因で諦めるのはもったいない」と感じていた辻󠄀。今は社員が健康的にはたらける環境づくりをサポートするヘルスケアサービスの企画チームで活躍しています。お客さまへも新たな企画の提案をし、仕事へのやりがいも感じているそうです。今回は当社への転職を決めた理由から、新たに学んだこと、当社ではたらくメリットやデメリットなどを話してもらいました。
人事ソリューション本部 ヘルスケア企画部 KATAruru課
辻󠄀 七海
2022年中途入社。
前職の生命保険会社では営業を担当していたが、今後のキャリアで営業以外の仕事にもチャレンジしてみたいと考え転職を決意。ヘルスケア領域への興味やはたらきやすい環境に惹かれ、パーソルワークスデザインに入社。現在は『KATAruru』のサービス企画と既存顧客へのフォローを担当している。
生命保険会社で職域営業の担当をしていました。職域営業とは社員ごとに担当企業が与えられており、その企業に勤める従業員に対して商品の案内をする営業スタイルです。
最初は営業から始めるのが基本的な方針でしたが、その先のキャリアは営業の管理職になるか、営業職を極めるかのどちらかを選択するものでした。ただ、私は営業以外の仕事もやってみたいと思っていたので、この環境では難しそうだと思ったことが転職のキッカケです。
「はたらく」ということに対してサービスを提供している企業に勤めたいと感じたためです。実は知り合いに、昔からやりたかった仕事に就いたけれど、入社した会社の労働環境が悪くて、その仕事を辞めてしまったという方がいました。
せっかくやりたかった仕事に就いたのに、労働環境など業務以外のところで諦めなければならないのは、とてももったいないと思います。そこで、健康的にはたらける環境づくりをビジネスにしている企業であれば、私もやりがいを持ってはたらけるのではないかと感じたのです。
選んだ理由としては2つあります。一つ目は「はたらきやすさ」という点ですごくいい環境が整っていると感じた点です。前職では在宅勤務が許されていたのは新型コロナウイルスが流行したときだけだったので、「ちょっと融通が利かないな」と感じることもありました。そのため、在宅勤務や有給休暇の取りやすさといった柔軟なはたらき方ができる当社がすごく魅力的に感じましたね。
あとは、面接の中で私自身が弱みだと感じていた点を強みとして捉えてくれたことも決め手のひとつです。ガツガツした営業スタイルがちょっと苦手で、適性検査でもそのような営業スタイルは苦手な項目として顕著に表れていたようです。
その結果が悪い印象を与えてしまわないかと心配だったのですが、面接官の方は「積極的に売るという感じではなく、お客さまの話をきちんと聞いて、それに寄り添うほうが得意なのかもしれませんね」と言ってくれたんです。それがすごく嬉しくて、その一言があったからこそ、この会社でやっていくことができそうだと感じましたね。
当課では『KATAruru』というサービスの営業から運用までを行っています。『KATAruru』とはアバターでプロの心理師と相談できるサービスのことで、アバターによってお互いの素顔が分からないので、話しやすい空気感がつくれるのが特徴です。
課としては営業チームと企画チーム、そして運用チームの3つに分かれています。営業チームではWebからお問い合わせをいただいたお客さまや、グループ会社からの紹介で接点を持ったお客さまに対して、課題のヒアリングをした上でサービスの内容を説明し、『KATAruru』の活用方法も説明します。
運用チームでは心理師と相談者の予約の調整・承認や、月次の相談件数などレポートの作成をしています。その他にも面談当日に起こるトラブルへの対応も行っています。
営業・企画・運用間での情報共有がスムーズに行える点がメリットですね。例えば、営業がヒアリングしてきたお客さまの意見について、実施が可能なのかどうかを気軽に運用に聞けることや、お客さまの声をサービス開発に活かすこともできます。それに、お客さまと商談をするときに運用・企画チームも同席することで、受注したあとの情報連携がスムーズにできるのもメリットです。私にとっても各チームの意見を聞きながら進められるので、学ぶ点が多いですね。
企画チームでは、『KATAruru』を活用した新たなサービスの開発をしています。具体的な業務としては、企業人事の方が抱えていそうな悩みは何か、『KATAruru』をどのようにカスタマイズし、それをどのセグメントのお客さまへ販売するか、どれくらいの金額で販売するかといったことなどを考えるのが主な仕事ですね。
あとは、すでに『KATAruru』をご利用いただいているお客さまへのフォローも担当しています。せっかく『KATAruru』を導入しても従業員の方がツールを使ってくれないケースもあるので、打ち合わせやアンケート結果を踏まえた改善提案を行っています。
サービス企画の仕事は当社に入社して初めて経験しました。昨年『KATAruru』を活用したオンボーディング支援(※1)のPoC(※2)を実施したのですが、実施に向けてはかなり多くの時間をかけてサービスを開発しました。そのかいあってお客さまからは、さまざまなご意見をいただくことができました。
提供する側であればサービスの必要性は当然ながら分かりますが、参加した方はサービスを利用したこともなく、聞いたこともないという方が大半です。その方々が「このサービスを使ったらどうなるのか」を想像することや、実際に使ってもらい視野を広げることは、とても大切なのだと学ぶことができましたね。
※1 オンボーディング支援:新入社員が組織に加わった際に、早期離職を防ぎ能力を発揮できるよう支援すること。
※2 PoC:「Proof of Concept」の略。サービスの用いられるアイデアが実現できるか検証を行うこと。
『KATAruru』を導入したけどなかなか使ってもらえない・・というお客さまに周知施策を提案したのですが、その施策を実施したあとすぐに反響があったときには、すごくやりがいを感じました。以前、専門学校の学生さん向けに『KATAruru』を導入いただいたのですが、学生さんになかなか使ってもらえないという悩みがあったようです。そこで、『KATAruru』をより認知してもらうために、新学期に説明する機会をいただきました。
説明会で投影する資料作りが大変でしたね。提案資料は何度か作ったことがありましたが、今回は学生さんにとってインパクトのある説明資料を作る必要がありました。提案資料を作るときは誤解を招かないように多くの情報を入れていたのですが、説明会は時間も限られているので、何を削って何を残すべきかの判断はとても難しかったです。一度はつまずきましたが、上司からもフィードバックを何度ももらい、だんだんと形にしていくことができました。
これまではほとんど利用がありませんでしたが、説明会が終わったあと学生さんがすぐに予約を入れてくれました。その上、参加した学生さんから「個人的にオンラインで相談できるツールがないかと探していたので、学校に導入されていることを知ることができてとても良かったです」と言ってもらえました。苦労して行った施策だけに反響があったときはとても嬉しかったですね。
ヘルスケア部門では月初めに全体会議があるのですが、そこで前月に活躍したと思う人をみんなが投票し、選ばれた人を部門のメンバー全員で賞賛するんです。そのような文化があるのはとても良いと思いますね。
前職でも目標を達成した人を賞賛する機会はありましたが、当社では業務に向かう姿勢やコミュニケーションといった仕事の進め方も評価していこうという考え方が素敵だなと思います。それは『ワクワクワークのあふれる社会へ』をミッションとして掲げていることもあり、「楽しくはたらこう!」という人が多いからでしょうね。
はたらきやすい環境が整っている点は、とてもありがたいですね。私は定期的に通院しているのですが、土日に行くとすごく混んでいるんですね。私の課ではフレックスタイム制(※3)を導入しているので、仕事を早めに切り上げて平日に病院に行けるのはとてもうれしいです。
おそらく上司やチームリーダーがフレックスタイム制などの制度をうまく活用して、柔軟なはたらき方をしているから、メンバーも気軽に使える雰囲気になっているのだと思います。
※3 フレックスタイム制:一定期間にあらかじめ決められた総労働時間の範囲内で、始業や終業の時間を労働者が自由に決められる制度。
今ではだいぶ慣れましたが、在宅勤務でのコミュニケーションは難しかったですね。前の会社ではお客さま先に訪問することが多かったので、ほとんど出社していましたが、当社では在宅勤務なので、オンラインでの会議にはとても苦戦しました。
あとは他部署の方と距離が縮まるのにも少し時間がかかります。在宅勤務だと直接会ってお話をする機会も少ないので、「メールでのやり取りは多いのに、この人の性格などはよく分からない…」といった不安が最初はありました。
今は企画チームの仕事を担当しているので、まずは『KATAruru』を今よりも更に良いサービスにしていきたいですね。心理相談と聞くと、「メンタル不調の人が使うものではないの?」と思われるケースが多いのですが、『KATAruru』は「重症化しないように普段からストレスを発散しよう」というコンセプトのサービスです。
予防するという考え方がまだまだ浸透していないので、考えを広めていくとともに、より多くの方に活用してもらえるよう、もっと企画力を身につけていきたいです。
※記事の所属部署・肩書・情報は公開日時点のものです。