テレワークでストレスが溜まる7つの原因とは?症状や解消するための対策について解説!

新型コロナウイルス感染症の影響によって、テレワークという働き方が当たり前となってきました。テレワークはオフィスに出社する必要がないため、通勤の負担軽減にもつながります。
また、自宅やカフェなど自分の好きな場所ではたらけるので、生産性の向上にも期待ができます。しかし、テレワークという働き方そのものに対して、ストレスを溜めている従業員も少なくありません。
具体的になにが原因でストレスを溜めているのか知りたい担当者も多いはずです。この記事では、テレワークによってストレスが溜まる原因やストレスが引き起こす主な症状、ストレスを溜めないための対策などについて解説します。
目次
1. テレワークでストレスを感じている従業員は多い
テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研)が「テレワークにまつわるストレスに関する変化」(※)について調査したところ、男女ともに4割以上が「テレワークになってからストレスを感じている」と回答していることが明らかになりました。
※出典:INTERNET Watch「テレワークに「ストレスを感じる」割合が1年間で増加、理由は「仕事とプライベートの区別がつかない」など~テレリモ総研調べ」
ストレスを感じている主な理由は以下の通りです。
- 仕事とプライベートの区別ができない
- 上司や同僚とのコミュニケーションが取りづらい
- 長時間労働となっている など
これらのことから、実際にテレワークでストレスを感じている従業員は多いといえます。
2. テレワークによってストレスが溜まる7つの原因

テレワークによってストレスが溜まる原因は、以下の7つです。
原因(1)仕事とプライベートとの区別がつかない
原因(2)孤独を感じやすくなる
原因(3)長時間労働になりやすい
原因(4)正当な評価がされるか不安になる
原因(5)仕事ができる環境が整っていない
原因(6)モチベーションが低下する
原因(7)外出する機会が減る
順番に解説します。
原因(1)仕事とプライベートとの区別がつかない
これまでは、オフィスに出社してはたらくことで、自然と仕事とプライベートの区別がついていたという人も多いはずです。
しかし、テレワークになるとほとんどの人は自宅が仕事場となります。仕事とプライベートの空間が一緒になることでオンとオフの区別がつかなくなり、休日も仕事のことが気になってしまうというケースは少なくありません。
その結果、心身ともに休まらず、ストレスが溜まってしまうのです。
原因(2)孤独を感じやすくなる
テレワークでも朝礼やミーティングなどでコミュニケーションを取る機会はありますが、それ以外は基本的に1人で業務を行います。
出社していた頃と比較すると、明らかにコミュニケーションを取る機会が少なくなるので、孤独を感じやすくなります。
その結果、次第に孤独がストレスへと変わってしまうのです。
原因(3)長時間労働になりやすい
テレワークでは、周囲の目を気にすることなくはたらけるので、集中力が保てなかったり業務以外のことが気になったりする従業員も一定数います。
その結果、同じ業務量であっても長時間労働になりやすく、いつまで経っても終わらない仕事に焦り、ストレスとなってしまうのです。
原因(4)正当な評価がされるか不安になる
多くの企業では、勤務態度も評価対象となっています。しかし、テレワークとなることで従業員のはたらきぶりが把握できなくなります。
成果が明確な数字として表れるような営業職であれば問題ありません。しかし、それ以外の職種はなかなか成果を数値として表すことが難しいので、正当な評価がされるか不安に感じてしまい、ストレスとなることもあるでしょう。
原因(5)仕事ができる環境が整っていない
仕事用のデスクや椅子などを購入していない人も多いはずです。仕事ができる環境が自宅に整っていないと、オフィスではたらいていたときと比べて「仕事に集中できない」と感じることもあるでしょう。
オフィスと同じくらいのはたらきやすさを実現するためには、備品を購入する以外にも費用がかかります。これもまた、ストレスが溜まる原因となるのです。
原因(6)モチベーションが低下する
オフィスではたらいていた頃は、同僚と切磋琢磨しながら仕事に励んでいた従業員も多いはずです。しかし、テレワークだと基本的に自分だけで仕事を行う必要があります。
その結果張り合いがなくなり、次第に競争心が失われてしまうのです。次第に仕事に対するモチベーションが低下して、ストレスを感じてしまうでしょう。
原因(7)外出する機会が減る
テレワークを続けると、外出する機会が減ります。これにより懸念されるのが、「日光を浴びなくなる」ことです。
その結果、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが不足し、気分が落ち込んだりイライラしたりするといった症状が表れ、ストレスとなってしまうのです。
3. テレワークのストレスによって起こる主な症状
テレワークのストレスによって起こる主な症状は、以下の通りです。
症状(1)精神的に疲弊する
症状(2)寝不足になる
症状(3)身体の凝りやむくみを発症する
症状(4)眼精疲労となる
それぞれ解説します。
症状(1)精神的に疲弊する
テレワークのストレスによって起こる主な症状として、「テレワークうつ」があります。テレワークうつとは、テレワークによってストレスが溜まって精神的に疲弊してしまい、うつ病のような症状が見られる状態のことです。
テレワークうつによって、以下のような症状が表れます。
- 気持ちが落ち込む
- 孤独を感じる
- 仕事に対するモチベーションが上がらない
- ネガティブ思考になる
- 食欲が湧かない
- 身体がだるい など
上記のような症状によって仕事に支障が生じ、休職や離職の原因になるのです。
症状(2)寝不足になる
テレワークによって外出する機会が減ると、運動不足になることは少なくありません。これにより、頭は疲れていても身体は疲れていない状態となります。
その結果、なかなか寝つけずに寝不足になることも珍しくありません。最終的には昼夜逆転した生活を送るようになってしまい、生活習慣が乱れて仕事に集中できなかったり、免疫機能が低下したりする要因となります。
症状(3)身体の凝りやむくみを発症する
テレワークでは、長時間同じ姿勢の状態で仕事する時間が増えます。仕事ができる環境が整っていない状態でテレワークを続けてしまうと、身体への負担が大きくなり、凝りやむくみを発症するリスクもあります。
身体の凝りやむくみを放置してしまうと、症状が悪化して仕事にも支障をきたす恐れがあるため、注意が必要です。
症状(4)眼精疲労となる
テレワークでは商談やミーティングなどもオンライン上で行うため、これまで以上にパソコンと向き合う時間が増えます。
その結果、眼精疲労となることも珍しくありません。眼精疲労によって、目がかすんだり頭痛を引き起こしたりといったケースもあります。
そのような事態を防ぐためにも、適度に休憩を取ったり部屋の照明を明るくしたりするなどの対策を講じましょう。
4. テレワークでストレスを溜めないようにするための対策
テレワークでストレスを溜めないようにするための対策は、以下の通りです。
対策(1)適度に身体を動かす
対策(2)十分な睡眠時間を確保する
対策(3)オンオフの切り替えを意識する
対策(4)仕事がしやすい環境を構築する
順番に解説します。
対策(1)適度に身体を動かす
テレワークでは外出する頻度が極端に減るため、運動不足になる人も多いはずです。適度に身体を動かすことで、運動不足が解消されます。気分転換にもなるため、ストレス解消につながります。
可能であれば、散歩を習慣化したり近くのジムに通ったりしてみましょう。
対策(2)十分な睡眠時間を確保する
テレワークだからといって睡眠時間を削ってしまうと、集中力が低下して業務効率が落ちる原因となります。
また、睡眠不足が続くことでイライラしたり太りやすくなったりもするので、生活のリズムをしっかり整えて、十分な睡眠時間を確保することを心がけましょう。
対策(3)オンオフの切り替えを意識する
テレワークでは自宅が仕事場となるため、仕事とプライベートとの区別がつかないことに悩まされている人も多いはずです。
オンオフの切り替えを意識することで、オフィスではたらいていたときと同じような時間管理が行えるようになります。
その結果生産性が向上し、長時間労働を防ぐことが可能です。
対策(4)仕事がしやすい環境を構築する
作業環境によって、業務効率は大きく変わります。そのため、仕事がしやすい環境を構築することで、これまで以上に集中しやすくなり、ストレスの軽減につながるはずです。
ただし、新たにデスクや椅子などを一式揃える場合にはある程度の費用がかかるので、事前にどれくらいまで使えるのか、予算を決めておきましょう。
5. テレワークでストレスが溜まった従業員への対処方法
テレワークでストレスが溜まった従業員への対処方法は、以下の通りです。
対処方法(1)チャットツールなどを用いてコミュニケーションを取る
対処方法(2)定期的に面談の機会を設ける
対処方法(3)ストレスチェックを定期的に行う
順番に解説します。
対処方法(1)チャットツールなどを用いてコミュニケーションを取る
チャットツールなどを用いてコミュニケーションを取ることで、多くの人は孤独を感じにくくなり、ストレスが緩和されます。
そのため、既にテレワークを実施していて、まだチャットツールを導入していないのであれば、検討してみましょう。
なお、代表的なチャットツールとして、SlackやChatwork、LINE WORKSなどが挙げられます。それぞれ特徴が異なるので、比較検討したうえで自社に最適なチャットツールを選びましょう。
また、チャットツールだけでなく、定期的にオンライン飲み会を開催するのも効果的です。
対処方法(2)定期的に面談の機会を設ける
テレワークになると、基本的に単独で業務を行います。そのため、コミュニケーション不足となり、相談したいことがあっても誰にも打ち明けられず、孤独を感じやすくなります。
定期的に面談の機会を設けることによって、抱えている不安や悩みなどを相談することが可能です。また、コミュニケーション不足も解消されるので、ストレス緩和につながります。
対処方法(3)ストレスチェックを定期的に行う
普段の業務で従業員一人ひとりのストレスがどのくらい溜まっているのかを把握するのは至難の業です。一方、ストレスチェックを定期的に行えば、ある程度把握できます。
その結果、早めの段階でストレスを溜めないための対策を講じられます。ストレスの値が高いと判明したら、専門家への相談もおすすめです。
最近は相談方法も多様化してきており、オンラインでの相談も可能です。忙しい人でも場所を選ばず専門家へ相談できるでしょう。
6. テレワークのストレスを改善したいならパーソルワークスデザイン

この記事では、テレワークでストレスが溜まる原因やストレスで起こる主な症状、ストレスを溜めないための対策などについて解説しました。
テレワークでストレスを感じている人は多く、ストレスが溜まる原因は複数あります。ストレスによって精神的に疲弊したり、身体の凝りやむくみを発症したりする恐れがあるため、注意が必要です。
テレワークでストレスを溜めないようにするためにも、適度に運動したり、オンオフの切り替えを意識したりすることを従業員に呼びかけましょう。
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