通年採用とは何なのか?一括採用との違いや注意点などを徹底解説

2022.04.25

通年採用とは何なのか?一括採用との違いや注意点などを徹底解説

通年採用とは何なのか?一括採用との違いや注意点などを徹底解説

近年、採用の現場で広がりを見せている「通年採用」
従来の採用活動がうまくいかず、自社での導入を検討している採用担当者の方も多いのではないでしょうか。

しかし、「どのような点が違うのか、いまいちわからない」「通年採用を導入するメリットはあるのか」などの悩みをお持ちの方も多いと思います。

そこで本記事では、通年採用と新卒一括採用の違いや、導入するメリット注意点について解説していきます。実際に通年採用を導入した企業の事例もご紹介していますので、自社で導入する際の参考にしてみてください。

1. 通年採用とは?

「通年採用」は、採用の時期や期間を限定せず、年間を通じて採用活動を行う取り組みのことです。中途採用において通年採用はこれまでも行われてきたため、注目されているのは新卒です。新卒一括採用ではなく「新卒」が通年採用であるという点です。

1-1. 新卒一括採用とは?

これまで日本の採用活動で主流だった「新卒一括採用」においては、3月に企業による広報活動が開始され、6月に採用活動が本格的にスタートします。

新卒一括採用は、「終身雇用」や「年功序列」と並ぶ日本独自の慣習です。経団連(一般社団法人 日本経済団体連合会)が学業と就職活動の両立に配慮してルールを定めてきました。

新卒一括採用は、多くの学生の中から効率よく自社の要件に合致した人材を獲得できます。採用にかかる手間を省くことがき、コストも低く抑えられるため、多くの企業で導入されてきました。

1-2. 通年採用は一括採用とどう違うのか

通年採用の大きな特徴は以下の2点です。

  • 採用の時期や期間が限定されない
  • 採用の対象者が幅広い

一般的に、新卒一括採用では3月〜10月にかけて選考が行われますが、通年採用では採用活動の時期や期間を限定しません。

また、新卒だけではなく、第二新卒や既卒、留学生や海外の大学生など幅広く採用の対象とされています。

1-3. 通年採用が注目されている背景

それでは通年採用がなぜ注目されてきているのでしょうか。理由として「新卒一括採用が時代に合わなくなってきた」ことが挙げられます。

少子高齢化による労働力人口の減少に伴い、優秀な人材の確保は多くの企業で課題となっています。とくに若手人材の需要は高いため、新卒一括採用だけでは十分な人材の確保ができなくなっているのが現状です。

また、事業環境の急激な変化に合わせて、企業が生き残るためには高度な技術や専門知識をもった「グローバル人材」の獲得が課題となっています。多様な人材を獲得するために効果的とされているのが通年採用なのです。

1-4. 通年採用の導入状況

リクルートの「就職白書2022」によると、現時点で通年採用を導入している企業の割合は25.5%です。コース別採用やジョブ型雇用のような、従来の新卒一括採用と一線を画す採用方法を導入する企業も多くなっているため、今後通年採用の導入も広がっていく可能性が高いでしょう。

<参考>「就職白書2022(PDF)」/リクルート

2018年に経団連による「採用選考に関する指針の廃止」が決定されたことにより、今後通年採用に以降する企業が増加する可能性があります。政府の方針によれば、本格的に通年採用が広がるのは2024年3月卒業者からの予定です。

2. 通年採用を実施する企業のメリット

通年採用を実施する企業のメリット

通年採用を実施した場合、企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。5つほど挙げながら解説してみましょう。

(1)一括採用で会えない多様な人材と会える

通年採用では、採用対象者が新卒に限定されません。留学生や既卒者など、幅広い応募者の中から、ポテンシャルの高い人材を採用できます。

採用機会も年間を通して複数回あるため、接触する応募者の母数が増えれば、そのぶん多様な人材と出会える可能性も高くなるでしょう。

(2)採用スケジュールに柔軟性が生まれる

通年採用では、企業側の人的リソースや事業戦略、採用市場の状況に合わせて採用スケジュールを組むことができます。必要なタイミングで募集をかけられますので、効率よく人材を獲得することが可能です。

(3)丁寧に選考を進めることができるためミスマッチを減らせる

通年採用では、採用の期間が限定されていないため、一度に何十人もの選考を行ったり、多めに内定を出したりする必要がありません。一人ひとりに時間をかけ、自社の求める人材像にあっているか、慎重に見極めることができます。

そうなると、ミスマッチの減少にも期待ができるでしょう。

(4)内定辞退が合った場合でも補填ができる

内定を辞退されてしまった場合でも、通年採用をしていれば代わりの人材を補填できるメリットがあります。

新卒一括採用においては、一度締め切った募集を再開したとしても、学生が集まりにくくなってしまうのが一般的です。

3. 通年採用における学生のメリット

通年採用にメリットがあるのは企業だけではありません。学生側のメリットも理解して通年採用を導入すれば、自社への応募者増加にも期待ができるでしょう。

通年採用ではゆとりを持ったスケジュールが組めるため、選考に集中して参加できるのが最大のメリットです。

新卒一括採用の場合、短期間で複数の企業に応募し、選考を受けなければなりません。スケジュール上のゆとりはほとんどなく「受けたい企業が受けられなかった」「十分な準備ができなかった」といった状況になる可能性も高いでしょう。

短期間で内定を獲得しなければならないという心理的なプレッシャーも抱えていますので、そういったプレッシャーを与えないという面でもメリットといえます。

4. 通年採用を導入する場合の注意点

通年採用にはデメリットもあるため、導入にあたってはいくつかの注意点があります。4つほど取りあげてみましょう。

(1)採用担当者の負担が増える

通年採用では年間を通じて募集と採用を繰り返すため、採用担当者は多くの時間を費やさなければなりません。一括採用と比べると年間の計画も立てづらく、採用担当者の負担が増えてしまう可能性があります。

(2)採用や教育にかけるコストが大きくなる

新卒一括採用と違い、長期間の採用活動となるため、広告の掲載期間の増加や説明会・イベント出展の機会が増加することが見込まれます。また、入社の都度研修を実施することになるため、採用や教育にかかるコストは大きくなってしまうでしょう。

(3)人材の見極めが難しくなる

通年採用では、新卒一括採用のように同時期に大量の応募があるとは限りません。他の応募者と比べて相対評価をするのではなく、一人一人を個別に評価する絶対評価が求められます。主観的な判断とならないよう、定量的な評価基準の設定や、面接スキルの向上が必要となるでしょう。

(4)内定者に対する十分なフォローが必要

応募者が他の企業の選考を控えている場合に通年採用で早期に内定を出してしまうと、内定辞退が起きる可能性があります。そのため、内定者に対しては入社日まで丁寧なフォローを行う必要があるでしょう。

5. 通年採用を導入した企業の事例

通年採用を導入した企業の事例

ここでは、実際に通年採用を導入している有名な企業の事例をご紹介します。

5-1. リクルート

リクルートでは、2017年頃から通年採用が始まりました。さまざまなチャレンジの実現と幅広い人生プランを後押しし、多様な人材を採用することを目的としているようです。

主な特徴は以下の2つです。

  • 365日、通年エントリー受付
  • 30歳以下であれば就業経験の有無を問わず応募可能

5-2. ソフトバンク

ソフトバンクでは、300年続く会社を目指すために「人財」が非常に重要であるとの考えに基づき、2015年から「ユニバーサル採用」として通年採用が導入されています。

ソフトバンクの通年採用には、以下のような3つの特徴があります。

  • 入社時30歳未満であれば就業経験の有無を問わず応募可能
  • 応募時点で他社に勤めている場合でも「ポテンシャル採用」の枠に応募可能
  • 入社時期は4月と10月の2回

5-3. ファーストリテイリング

ユニクロを展開するファーストリテイリングでは「一人ひとりが仕事について真剣に考え、主体的に行動し、納得した将来が送れる」ことを目的として、通年採用を実施しています。

以下の4つが主な特徴です。

  • 大学1年生から選考に参加できる
  • 不合格になっても選考年度が変われば再度応募できる
  • 選考を一定段階まで通過すると3年間最終面接を受ける権利が得られる「ユニクロパスポート」が発行される
  • 入社タイミングは3月または9月の2回

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