アウトソーシング失敗事例からの成功事例
あるべき姿の「社員像」を考える
過去に掲載した記事(アウトソーシング失敗事例①)で、アウトソーシングの対象業務に従事している社員様の気持ちを無視して失敗した事例をお伝えいたしましたが、今回はその失敗事例を踏まえた成功事例をお教えします。
(お客さま)「社員に内緒でアウトソーシングしたい…」
(当社)「なるほど~、社員様たちがやられている業務をアウトソーシングされたい! ということですね!」
(お客さま)「そうなんだよ、だからできる限り内緒で話を進めたい」
ここまでは前回お伝えした通りの流れですね。しかし…。
(当社)「お客さま、お待ちください。アウトソーシングを早くやりたい、社員様に内緒で進めたい気持ちは重々理解できるのですが、私が以前担当した案件で、同じようなご依頼を受けて大失敗した経験があるんです!」
(お客さま)「えっ?」
素直にお客さまにお話をさせていただきました。以前、当社が体験した出来事、事象を。
お客さまも、それを聞いて「少し検討させてほしい」と。
数日後お客さまから連絡があり、
(お客さま)「社内でアウトソーシング導入に対する説明をしたいので、しばらく待ってもらえないか?」
内心では「せっかく注文したい! ってお客さまだったのに、これで話もオジャンになってしまうかも?」と、良からぬことを考えてしまっていました。
半年後、
(お客さま)「ようやくアウトソーシングに対する準備が整いました。再度話を進めたいんだ!」
(当社)「喜んで!」
多分、ダメだろう~って思っていたから、うれしさも倍増。でもなぜ、準備が整ったのか? を聞かないと! ということでお客さまから経緯をお聞きしました。
(当社)「どうやって、アウトソーシングの準備を整えられたのですか?」
(お客さま)「あれから社内の上層部と話をし、どういった役割を社員たちに任せたいのか? から意識合わせをしました。あるべき姿の社員像を、上層部と何度も何度も話し合いました。そして、社員たちにそのあるべき姿になってほしい、そういった業務に移行してほしい! と訴えたのです。ここにかなりの時間を費やしました。予想以上に…そうすると、社員たちから今の業務を行っているままでは、そのあるべき姿にはなれない。だったら、自分たちの業務をアウトソーシングしようと逆に提案が来たのです!」
驚きました。
まさか、自分たちの業務を自らアウトソーシングしたい! なんてことを言ってこられるなんて…。
あるんだ!? そんなこと!!
おかげで、当社アウトソーサーに対しての業務方法の伝授は、他のどのお客さまよりもスムーズに行き、ビジネスプロセスのアウトソーシングとしては異例な早さでの移行をすることができました。
すべてがすべてこういった事例のようにうまくいくことは少ないのでしょうが、本当に見事なアウトソーシング導入成功パターンだったと思います。
※上記内容は当社の過去の経験に基づき、簡素化した内容となっております。
また、特定のお客さまとのやりとりを記載した内容ではありません。ご了承ください。