採用動画で期待できる5つの効果とは?ポイントや注意点についても解説!

最近では少子高齢化などの影響を受け労働人口が減少し、売り手市場が続いています。そのため、採用活動に苦戦している企業も少なくありません。
そこで注目を集めているのが「採用動画」です。しかし、実際の採用活動に取り入れることで具体的にどのようなメリットがあるのか把握していない担当者も多いでしょう。
この記事では、採用動画によって期待できる効果や制作するためのステップ・制作する際の注意点などについて解説します。
これから採用動画を制作するか迷っているのであれば、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1. 採用活動を成功させたいなら採用動画を活用するのがおすすめ
動画制作や広告運用・YouTubeコンサルなど、さまざまな事業を展開している株式会社プルークスでは「就職活動におけるスマートフォンの活用と採用動画視聴に関するアンケート調査」を公開しています。
※出典:動画制作・映像制作会社なら株式会社プルークス(東京でトップクラスの実績)「22卒を対象にした就活生の採用動画視聴に関する調査リリースを実施しました」
その内容によると、企業に対し「採用動画を見てから志望度が上がった」と答える就活生は、約7割にも上ることが判明しました。
また、約9割が「採用動画はあったほうが良い」と答えており、約4割の就活生が「採用動画が選考参加や内定承諾の決め手になっている」と回答しています。
これらのことから、採用活動を成功させるためには、採用動画を活用するのが必要不可欠といっても過言ではありません。
なお、就活生が見たい採用動画コンテンツの割合は以下の通りです。
- 事業説明:54%
- 従業員インタビュー:50%
- 従業員の1日の流れ:50%
- 職種紹介:46%
- 会社紹介:29%
2. 採用動画によって期待できる効果は5つ
採用動画によって期待できる効果は以下の5つです。
効果(1)記憶に残りやすい
効果(2)ミスマッチを未然に防げる
効果(3)自社の強みを明確に伝えられる
効果(4)採用担当者の負担を軽減できる
効果(5)認知度アップにつながる
順番に解説します。
効果(1)記憶に残りやすい
文章や画像で構成されている求人票の場合、視覚だけでしか情報を伝えられません。一方、採用動画であれば、視覚だけでなく、聴覚からも情報を得ることができます。
その結果、求職者の記憶に残りやすく、これまで以上に興味を持ってもらえるようになります。
効果(2)ミスマッチを未然に防げる
職場環境や人間関係といった定性的な内容を文章で伝えるのは至難の業です。仮に伝えられたとしても、イメージするのが難しいので、認識の相違が生じる恐れがあります。
しかし、採用動画では映像として求職者に情報を伝えられます。情報が正確に伝わることで、入社後のイメージができるので、ミスマッチを未然に防ぐことが可能になるのです。
効果(3)自社の強みを明確に伝えられる
やりがいのある業務内容や働きやすい職場環境などを自社の強みとしている企業も多いですが、文章だけではなかなか伝わりにくいことが問題として挙げられます。
一方採用動画なら、映像を通して明確に自社の強みを伝えることが可能です。その結果、エントリー数の増加にも期待ができます。
効果(4)採用担当者の負担を軽減できる
従来の会社説明会では、採用担当者が求職者に対して何度も同じ説明を繰り返すのが一般的でした。
一方採用動画なら、採用担当者の代わりを担ってくれます。その結果、採用担当者の負担軽減につながります。
効果(5)認知度アップにつながる
制作した採用動画は、会社説明会だけでなくSNSや自社のオウンドメディアにも掲載することが可能です。その結果、求職者をはじめとする多くのユーザーから見てもらえます。
採用動画をさまざまな媒体に掲載することで、自社の認知度アップにつながります。
3. 自社で採用動画を制作するためのステップ

自社で採用動画を制作する手順は、以下の6ステップです。
ステップ(1)採用動画の制作目的を明確にする
ステップ(2)ペルソナを設定する
ステップ(3)自社の特徴や強みを把握する
ステップ(4)動画の内容について話し合う
ステップ(5)撮影・編集する
ステップ(6)公開する
ひとつずつ解説します。
ステップ(1)採用動画の制作目的を明確にする
採用動画を制作することで、求職者の記憶に残りやすくなったりミスマッチを未然に防げたり、といった効果が期待できます。
ただし、制作する目的が曖昧だと誰の心にも刺さらない採用動画となってしまい、本来の効果が得られないリスクがあるので、注意が必要です。
そのため、まずは「なぜ自社で採用動画を制作する必要があるのか」目的を明確にしましょう。
ステップ(2)ペルソナを設定する
採用動画を制作するにあたって、どのような求職者に見てもらいたいのかがはっきりしないと、肝心の内容を決めることができず、中身がブレてしまいます。
そのため、制作目的を明確にしたらターゲットとなるペルソナを設定しましょう。ペルソナを設定する際に必要な項目の例は以下の通りです。
- 年齢
- 性別
- 学歴
- 家族構成
- 趣味
- 性格
- 身につけているスキル
- 企業に求める条件
上記はあくまでも一例のため、さらにターゲットを絞りたいのであれば、新たに項目を追加しましょう。
ステップ(3)自社の特徴や強みを把握する
ペルソナを設定したら、自社の特徴や強みを把握します。なぜなら、せっかく採用動画を制作したのにもかかわらず、競合他社と同じような内容になってしまっては、差別化できないからです。
そのため、競合他社よりも秀でている部分を把握して採用動画に組み込むことで、オリジナリティのある動画となります。
ステップ(4)動画の内容について話し合う
自社の特徴や強みを把握したら、「具体的にどのような動画を制作するのか」内容について話し合います。なお、採用動画とひと口にいっても、事業について説明している動画もあれば、従業員にインタビューしている動画もあるなど、種類はさまざまです。
そのため、採用動画を制作する目的を参考にしたうえで、動画の種類についても決めましょう。
ステップ(5)撮影・編集する
動画の内容が決まったら、実際に撮影を行います。インタビュー動画の場合には、現場で働いている従業員の協力も必要になってくるので、事前に許可を取っておきましょう。
撮影が終了したら、編集していきます。誰が見ても内容を理解できるよう、字幕を入れたりBGMを追加したりするなどの工夫を凝らすことが大切です。
なお採用動画の編集を外注する場合には、あらかじめ編集の方向性について依頼先と話し合っておきましょう。
ステップ(6)公開する
編集作業が終了したら、SNSや自社のオウンドメディアで実際に公開します。
4. より効果が期待できる採用動画にするためのポイント
効果がより期待できる採用動画にしたいのであれば、以下4つのポイントを意識しましょう。
ポイント(1)クオリティにこだわる
ポイント(2)5分程度の動画にする
ポイント(3)求職者が知りたい情報を入れる
ポイント(4)さまざまな媒体を活用する
順番に解説します。
ポイント(1)クオリティにこだわる
採用動画を制作することで、ミスマッチを未然に防げたり採用担当者の負担を軽減できたりと、さまざまな効果が期待できます。
しかし、クオリティが低いと求職者は途中で見るのをやめてしまい、逆に自社のブランド力を低下させてしまう恐れがあります。「自己満足」の動画にならないよう、クオリティにはこだわりましょう。
ポイント(2)5分程度の動画にする
採用動画は短すぎるとあまり情報を伝えることができず、長すぎると途中で飽きられてしまいます。
そのため、5分程度の動画にすることを心がけましょう。
ポイント(3)求職者が知りたい情報を入れる
たとえ採用動画を制作したとしても、求職者が知りたい情報が含まれていなければ意味がありません。
そのため、どのような情報が知りたいのか、求職者の立場を考えたうえで制作することが重要です。
なお、先ほど紹介した「就職活動におけるスマートフォンの活用と採用動画視聴に関するアンケート調査」では、見たい採用動画コンテンツは以下のような割合となっていますので、参考にしてみましょう。
※出典:動画制作・映像制作会社なら株式会社プルークス(東京でトップクラスの実績)「22卒を対象にした就活生の採用動画視聴に関する調査リリースを実施しました」
- 事業説明:54%
- 従業員インタビュー:50%
- 従業員の1日の流れ:50%
- 職種紹介:46%
- 会社紹介:29%
ポイント(4)さまざまな媒体を活用する
制作した採用動画は、会社説明会だけでなくSNSや自社のオウンドメディアなどにも活用できます。採用動画の露出度を高めることで、多くの求職者から見てもらえるので、さまざまな媒体を積極的に活用してみましょう。
なお、「就職活動におけるスマートフォンの活用と採用動画視聴に関するアンケート調査」によると、「採用動画をどこで見たか」という質問に対して以下のような割合となっています。
※出典:動画制作・映像制作会社なら株式会社プルークス(東京でトップクラスの実績)「22卒を対象にした就活生の採用動画視聴に関する調査リリースを実施しました」
- 会社説明会:74%
- ホームページ:69%
- 企業が運営しているYouTube:56%
- 合同就職イベント:19%
5. 採用動画を制作する際の注意点
採用動画を制作する際の注意点は以下の3つです。
注意点(1)十分な時間やリソースが必要
注意点(2)費用がかかる
注意点(3)定期的なブラッシュアップが必要
ひとつずつ解説します。
注意点(1)十分な時間やリソースが必要
採用動画は完成させるまでにペルソナを設定したり、動画内容について話し合って撮影・編集したりするなど、やるべきことがたくさんあります。
十分な時間やリソースが必要となるため、自社で制作するのが難しい場合には外注化も検討しましょう。
注意点(2)費用がかかる
採用動画を外注する場合、当然ですが費用がかかります。また、採用動画はクオリティにこだわればこだわるほど費用が上乗せされるので、どれくらいの予算まで使えるのかをしっかり決めておくことが重要です。
なお、採用動画にかかる費用相場は10〜200万円と非常に幅広く、動画の内容や長さ・撮影期間などによって大きく変わってきます。
従業員インタビューを外注した際にかかる費用相場は以下の通りです。
- 相場:10〜30万円
- 動画時間:1〜2分
- 撮影時間:半日
- 制作期間:2週間〜1ヵ月
一例として参考にしてみてください。
注意点(3)定期的なブラッシュアップが必要
採用動画は一度制作したら長期的に使用していくのが一般的です。ただし、採用動画を見た求職者の反応があまり良くなかったり、社内で新規事業を進めたりする場合には定期的なブラッシュアップが必要となります。
その際にABテストを行ったり新たな素材を挿入したりする場合には、さらにコストがかかるので、注意しましょう。
6. 採用活動を成功させたいならパーソルワークスデザイン

この記事では、採用動画によって期待できる効果や制作するためのステップ・制作する際の注意点などについて解説しました。
採用動画を制作することで、ミスマッチを未然に防げたり、採用担当者の負担を軽減できたりするなどの効果が期待できます。
ただし、十分な時間やリソース・費用がかかったり、定期的なブラッシュアップが必要だったりするので、注意が必要です。
採用動画を制作する際には、求職者が知りたい情報を入れて最後まで見てもらえるよう、クオリティにこだわることを意識しましょう。
採用活動を成功させたいのであれば、パーソルワークスデザインにお任せください。パーソルワークスデザインでは採用支援サービスを提供しており、採用活動において以下のような支援を行っています。
- 求める人物像の設計
- 情報発信の設計
- 採用プロセスの改善
- オペレーション・システムの設計
- イベント運営代行
- グループディスカッション・面接支援
採用動画を制作する場合には、制作目的の明確化やペルソナ設定・自社の特徴分析など、「自社で採用動画を制作するためのステップ」においてステップ1〜3までサポートしておりますので、お気軽にご相談ください。